2/6のトルコ地震に思うこと

みなさん、こんにちは。赤松ひろかずです。

2月6日日本時間午前にトルコ南部を震源とするM7.8の地震が発生しました。本日(7日)午前中のニュースを見ると、トルコとシリアで3,800人以上の死亡が確認されたとのこと。
亡くなられた方のご冥福を祈るとともに、一人でも多くの方の命が救われることを祈っています。

災害はいつ発生するかわかりません。災害に備えることも大事ですが、「災害発生後にどのような行動をとるべきか」について、日頃から知っておくことが大事です。

72時間の壁

「72時間の壁」という言葉を聞いたことがあると思います。これは、災害発生から72時間が、生存率が急激に低下する分岐点となっていることから、救出・救助のデッドラインを表す言葉として使われているのです。

大規模災害が発生した場合、72時間は自分の命を守る行動を最優先に動いてください。自身の場合、余震により被害が拡大する可能性もあります。自宅にいる場合は、ブレーカーを落としたり、ガスの元栓を切るなどの行為を行います。

そして、身の回りの安全が確認できた場合、家族や近隣の知人・住民の安否確認を行ってください。自宅に一人でいるのが不安な場合、一時避難所(小学校等が)まで安全に移動できるのであれば、一時避難所に避難しましょう。

そして、大規模災害発生から72時間は「誰も助けてくれない」と思って行動しましょう。そのためにも普段から備蓄をしておくことが大事です。

我が家では、食べ物や飲み物以外にも、折り畳み式ヘルメット、簡易トイレ、大容量の充電池、敷物(地面に直接座らないため)、折り畳み式の椅子、などを二つの袋に分けて常備しています。

企業にもある72時間のルール

東京都では「帰宅困難者対策条例」で「企業は従業員を3日間オフィスに滞在させる必要がある」としています。つまり、「東京都のオフィスに働いている人は、大規模災害が発生した場合、3日間は帰宅することができない」ということです。

どうして3日間帰宅してはいけないのでしょうか?理由は大きく分けて2つです。

【理由その1】地震による二次被害を防ぐため。
【理由その2】負傷者の救出・救助活動の妨げにならないため。

自分が務める企業に「72時間一斉帰宅抑制」のルールがあるかどうか、どうか必ず確認してください。

ちなみに、私が昨年まで勤務していた企業(東京都千代田区大手町にあります)では「72時間一斉帰宅抑制」のルールがありました。そのため、私は妻にもこのルールがあることを伝え、大規模災害が発生した場合は72時間経過後に、自宅近くの一時避難所(高砂小学校)で会おう、と決めています。

家族の安否確認はどうするのか?

一番気になるのは家族の安否だと思います。

東日本大震災の時、首都圏では「SNSで連絡が取れた」等の声があったと思いますが、首都直下型地震が発生した場合、SNSで連絡が取れる可能性は非常に低くなります。
安否確認の手段として「災害用伝言ダイヤル(171)」や「災害用伝言版サービス」等がありますが、必ずつながるわけではないと思っておく必要があります。

やはり一番確実なのは、「事前に72時間経過後の待ち合わせ場所を決めておく」ことです。デジタル化が進んだ現在において、これが最も有効で確実な方法です。

とは言うけれど、何かしら対策はないの?

「事前に72時間経過後の待ち合わせ場所を決めておく」のが大事と言われても、72時間も家族に会えないのは心配ですよね。

でも「二次被害防止・救助活動優先」の観点から、物理的に72時間の間は移動することはできません。ならば必要なのは「心の安心感」だと思っています。

保育園や幼稚園、小学校の防災訓練は、以前は「保護者への引き渡し訓練」がメインでした
しかし現在、都市部では、「親は一斉帰宅抑制で迎えに来れない。保護者への引き渡しができない」ことを想定する必要があります。

では果たして、さいたま市の小学校や保育園・幼稚園はこのような考えで運営されているでしょか?防災訓練を行っているでしょうか?

私は「実はできる!」と思っています。その方法については別の機会に。

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