さいたま市の世帯年収と家計について(その2:二人以上の世帯)

こんにちは、赤松ひろかずです。

今回は世帯年収と家計についての第2回目です。前回は「単身世帯」について話をしました。今回は「二人以上の世帯」についてみていきたいと思います。今回は、私が住んでいるさいたま市の数字をみたいと思います。

下表は2人以上世帯の平均年間支出額です。さいたま市の平均年間支出額は約405万円となっています。

食費光熱費住居費医療費被服費教育費交通・
通信費
趣味・
娯楽費
その他合計
金額
(千円)
1,0772821702101772455374898594,046
割合
(%)
26.67.04.25.24.46.113.312.121.2100.0
データは「家計調査(単身世帯)令和元年年報」(総務省統計局)より。

最も支出額が大きいのは食費で年間約108万円(月9万円)です。
住居費は意外にも17万円です。これはデータに持家の方が含まれる(親から引き継いだ家に住んでいる、住宅ローンを払い終わっている等で、住居費が掛からない方もいる)ためです。
単身世帯と項目が異なるのは「教育費」です。さいたま市は年間約25万円となっています。

よく「さいたま市は教育熱心だ」と言われていますが、支出に占める教育費の割合は川口市・川越市・所沢市・越谷市などと同じ値となっています。

単身世帯との比較

ここで、さいたま市の単身世帯の平均年間支出額と比較してみましょう。単身世帯の平均年間支出額は約218万円です。

食費光熱費住居費医療費被服費交通・
通信費
趣味・
娯楽費
その他合計
金額
(千円)
593148207116942583104502,176
割合
(%)
27.36.89.55.34.311.914.220.7100.0
データは「家計調査(単身世帯)令和元年年報」(総務省統計局)より。

支出項目のうち、単身世帯と二人以上の世帯で1ポイント(pt)以上の差がある項目(「教育費」を除きます。)は、
「住居費(+5.7pt)」「交通・通信費(-1.4pt)」「趣味・娯楽費(+2.1pt)」
の3項目ということがわかります。つまり、単身世帯であっても二人以上の世帯であっても、支出に占める食費や医療費、被服費の割合は変わらないということです。

単身世帯は住居費の支出額が大きい!

それにしても一番の驚きは「単身世帯の方が二人以上の世帯よりも住居費の支出額が大きい」ということです。これはさいたま市だけでなく、川口市も東京都世田谷区も同じ結果となっています。この理由は単純で、単身世帯の場合は賃貸住宅に住む人の割合が多いからです(若い単身者が持家にあまり住んでいないですよね)。

このような数字をみると、「一人で賃貸住宅を借りて生活するのは大変だ」ということがよくわかります。

ということで、次回は賃貸住宅の家賃相場についてみたいと思います。

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