東京都の合計特殊出生率とタワーマンションの関係。パワーカップルのダブルローンは慎重に。

こんにちは、赤松ひろかずです。

昨日はさいたま市の合計特殊出生率と人口について投稿しました。今日は東京都の合計特殊出生率について投稿したいと思います。

23区の合計特殊出生率

東京23区で合計特殊出生率ベスト3の区はどこだと思いますか?
答えは「都心3区」の「中央区(1.37)」「港区(1.27)」「千代田区(1.23)」です。

あれ、都心3区は政府機関や大企業の本社、金融機関などが集中するビジネスエリアでは?と疑問を持ちませんでしたか?実際、人口をみると港区が17位、中央区が22位、千代田区が23位となっています。

逆に合計特殊出生率ワースト3の区はどこだと思いますか?
答えは「豊島区(0.93)」「中野区(0.96)」「杉並区(0.96)」です。杉並区は人口が6位にもかかわらずです。
ちなみに、合計特殊出生率が1.00を切る区は6区もあります。

何が影響しているのでしょう?

平均年収

総務省の「課税標準額段階別令和3年度分所得割額等に関する調」から、東京都23区の平均年収をみてみます。

ベスト3の区をみると、港区は1位(1,185万円)、千代田区は2位(985万円)、中央区は4位(713万円)となっています。

ワースト3の区をみると、豊島区は11位、中野区は15位、杉並区は10位です。

ちなみに平均年収がワーストの葛飾区(357万円)の合計特殊出生率は1.14で8位。

平均年収と合計特殊出生率に明確な関係はなさそうですね。

タワーマンションのストック数

「東京カンテイ」という不動産情報サービスなどを提供している会社のホームページをみると面白い結果がありました(2018年のデータです)。タワーマンションが最も多いのは東京都です。

ベスト3の区をみると、港区は1位(76棟、約25千戸)、中央区は3位(34棟、約18千戸)、千代田区は9位(14棟、約3千戸)となっています。

ワースト3の区をみると、豊島区は7位、中野区は21位、杉並区は23位です。

平均年収よりは関係がありそうですね。

ちなみにさいたま市は28棟で約7千戸、川口市が21棟で約6千戸となっています。

タワーマンションの購入者

タワーマンションはどんな人が買うのでしょうか?2018年に「三菱地所レジデンス」発表したデータがあります。

ベスト3の区がある「都心・湾岸エリア」についてみてみましょう。

年齢をみると「40代前半」が最も多く、高齢になるほど購入者の割合が大きく減るという特徴が見えます。

世帯人数をみると「2人」がどの世代も最も多く、「4人」がどの世代も最も少なくなっています。

世帯主年収をみると「1,000万円未満」が36.6%なのに対して「2,000万円以上」は10.2%。

自己資金比率をみると、「20%未満」が25.8%なのに対して「オールキャッシュ」は50.8%。

購入目的をみると、「自己居住用」が61.2%なのに対して「投資用など」は29.5%。

今回の結論

合計特殊出生率が高い理由は結局わかりません。

おそらく、タワーマンションをオールキャッシュで買うことができる20代や30代で、働く必要がない世帯が合計特殊出生率を上げているのだと思います

パワーカップルでダブルローンを組んで購入している場合、どちらかが離職すると返済ができない可能性があるので、おそらく子どもを産むことはためらうと思います。

「パワーカップルなら、賃貸よりも毎月の支払額は安くなりますから買えますよ」という甘い言葉に惑わされず、
・今の金利が続いたとして、少なくとも30年間でいくら余分に払うのか?
・金利が上昇したら(上昇すると思います)、毎月の返済額はどれだけ上がるのか?
・どちらかが離職せざるを得なくなった場合、支払い続けることは本当に可能か?
を考えてから購入した方がいいと思います。

「私にはタワーマンションは購入できない」ということは分かりました。

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